2013.06.24 インターラーケンの朝。
宿でクロワッサンとヨーグルトとカフェラテの朝食を取りながらテレビでニュースを見ていると、今日は一日中天気が優れないようだった。
ユングフラウヨッホへ登る予定だったのだが、山頂は吹雪で登っても何も見えないということだったので、急遽予定を変更し、ローザンヌ(Lausanne)へ向かうことにした。
AM9:00 インターラーケン駅から鉄道に乗り込み、西へ西へと移動する。
インターラーケン駅でも、空は完全に曇り空。
ゴールデンパスパノラマ急行線(GoldenPass PanoramicLine)でモントルー(Montreux)経由でローザンヌへ。レマン湖沿いの景色は天気がよければ、さらに素晴らしかっただろう。
車中からの景色、やはりスイスはどこを見ても街並が美しい。
二時間半程、昼前にローザンヌに到着。
ローザンヌ中央駅からローザンヌフロン駅(Lausanne Flon)まで町を散策しながら徒歩で移動し、そこから地下鉄でスイス連邦工科大学ローザンヌ校があるEPFL駅を目指す。
EPFL駅はスイス連邦工科大学ローザンヌ校の構内にある。
構内に下車し、広いキャンパス内をうろうろ。
目的の建築、SANAA設計によるロレックスラーニングセンターが見えて来た。
広い野原の中、地面が隆起したような建築物。
床・壁・天井という建築の基本概念から解き放たれた流動的な形状が産む余白を自由な発想で利用している。支柱などの建築的なキーワードはほとんど無く(一部は目立たないように操作され)、非現実的なスペースが広がる。EPFLのアイコンとして十分すぎる存在感を醸し出している。
建築内部は大きなひとつながりの空間で、床・天井の高低差がなんとなく空間を仕切り各々の役割を与えている。かなり急な斜面となっているところもあるが、建築全体のコンセプトと実現するためのリアリティの間で相当な検討がなされたであろう事が想像出来る。
会話が聞こえては困る会議室やその他の必要諸室は、個別に区切られている場合もあった。
利用者は好みの場所で活動していて、そこらへんで座ったり寝たり、おしゃべりしたりと自由な雰囲気が溢れる。教員や学生に混じりながら、施設内にある学食のようなカフェテリアで遅めの昼食。
建築名にある通り、至る所に設置されている時計はすべてロレックス製。
実際、建築費の25%はロレックスが負担しているとのこと。
ラーニングセンターだけで随分と時間を過ごしてしまった。
急ぎ足でEPFL構内を素早く見学し、インターラーケンへと戻る。
宿へと向かう途中、インターラーケンのスーパーで見つけたVICTORINOXのナイフ類のパッケージ。お腹が空いていたからだろうか。パッケージデザインに惹かれた。