061 Europe(19)Mirano-Tirano-Chur

2013.06.18 ミラノの早朝。宿のテラスから快晴な天気を喜ぶ。

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イタリア滞在19日目の今日、これからいよいよスイスに入って行く。

イタリアで最後のイタリアンジェラートを食べ納め、ミラノ中央駅からイタリア北端に位置するティラノ(Tirano)まで鉄道移動。

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ティラノ駅は、都会のミラノとは打って変わり、大自然の中にある小さな駅で、駅前に少し飲食店がある程度。

ここからレーティッシュ鉄道(Rhätische Bahn)のベルニナ線で、サン・モリッツ(St.Moritz)方面へ向かい、途中からアルブラ線へと変わる列車に乗ってクール(Chur)に向かう。

ベルニナ線はティラノ駅からサン・モリッツ駅までの区間を指し、特に屋根まで覆う大きなガラス張りの車両の列車をベルニナ急行(Bernina Express)と呼んでいる。大迫力のアルプスと3大氷河を間近に見られる山岳路線で、2時間ほどのルートの中で高低差1828mもあるため、気候や景色が大きく変わる様を体験できる。

そして鉄道も険しい山岳地帯を通ることと、乗車する人が景色を楽しめるよう、ゆっくりゆっくりと進む。

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昼過ぎ出発の普通列車に乗車。

いざ出発進行!

緑豊かな大自然の中、列車は進んでいく。

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最初に現れた見所はオープンループ橋(Open Loop Bridge)。

高低差を克服するため、半径約70m円弧を描き陸橋によって列車は360°回転する。

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乗っていてこんなにワクワクする鉄道があるとは。

そして何より、普通車両を選んだことが大正解だった。

普通車両は席が決まってなく、また空いていた事もあって左右両方の席を移動しながら、列車のどちら側の景色も眺められた。さらに窓が開閉式なので、全開にすれば身を乗り出してさわやかな風や匂いを感じる事もでき、体感度合いが極めて高い。大きいとは言えどもガラス越しではきっと味わえなかっただろうと想像する。

列車が進むにつれ、次第に高度も上がり行く先の方角には雪化粧した山並みが見えてきた。

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見ていてちっとも飽きない美しい景色が次々と現れてくる。

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氷河が間近に近づいてくると、車内の皆々が歓声を上げ、自分達と同じように興奮しているのが、手に取るように分かる。車窓から身を乗り出して景色に見とれ、そこここでシャッタ—を切る音が響く。

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ベルニナ線で、最も標高が高いオスピツィオ・ベルニナ駅(Ospizio Bernina)。

一つイタリア寄りの駅、アルプ・グリュム駅(Alp Grum)まで初心者でも楽しめる絶景のハイキングコースがあり、何組もの乗客がここで一旦下車して、ハイキングを楽しんでいた。

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次回来る機会があれば、是非ここの山歩きを体験したい!そう思わずにはいられない。

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もう一つの大きなクライマックスがラントヴァッサー橋(Landwasserviadukt)。ラントヴァッサー峡谷に架かる、長さ136m、高さ65mの巨大な建造物の上を鉄道レールが走り、断崖絶壁に開けられたトンネルへと吸い込まれていく、まさに壮景。

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ちなみに氷河急行(Glaciar Express)もこの橋を通過する。

おおよそ4時間という乗車時間が嘘のように早く感じられ、気がつけばクール駅(Chur)に着いていた。

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こうして、スイスに入国を果たしたのだった。

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