2013.06.05 朝からナポリの街歩き。
街並の雰囲気を楽しみながら、気になった場所や店に入りながら、ゆっくりと見て歩く。こういう街歩きがとても贅沢な時間。それぞれの街が持つ雰囲気や特徴を感じるには、実際に自分の足で歩き、道行く人を見て、生活の様子を伺い、街が持つ何気ない日常に少しでも近づく事が大事だと思っている。
道すがら、ヌオーヴォ城(Castel Nuovo)を見学して、ガッレリア・ウンベルト・1世(Galleria Umberto I)へ。
1890年に竣工した、アーケード建築。高さ58mのところにある十字型のガラス屋根がとても美しい。建築内部はショップやカフェなどが並ぶ。イタリア内でも屈指の美味しさを誇るとされるナポリ菓子。アーケードの中にも名菓子店の一つ、マリィ(Mary)がある。テイクアウト専門店なので、店がとても小さい。ケースの前でどれにするか悩む事5分。午前11時という中途半端な時間なのに、ひっきりなしに地元のマダム方がお菓子を買い求めに訪れていた。
その後もおおよそ街を一回り。
中央駅へと戻る道中、そこここで普通にムール貝を路上売りしている。港街だということを感じさせてくれる。
ムール貝が好物なわけでもないけれど、せっかくなのでレストランで食べてみる事に。
食べた感想は、ムール貝ってこんなに美味しかったっけ?生臭さは全くなく、海の旨味が凝縮されたような濃厚な味を感じた。近頃強く思う事の一つに、「料理の味」は、実際の料理の味だけではなく、その場所の雰囲気やサービスの在り方、食べる本人の気持ちの持ち方によっても大きく影響されているということ。きっとナポリの街の雰囲気や空気感がとてもよかったのだろう。
ナポリ。再び訪れたいと思う街がまた一つ増えた。
ナポリ中央駅から、トレニタリア鉄道(Fs)に乗り、カゼルタ(Caserta)・バーリ(Bari)経由でアルベロベッロ(Alberobello)へと向かう。
アルベロベッロに到着したのは、22:00過ぎ。
トゥルッリでできた宿にたどり着いたのは、深夜になっていた。