2013.06.01 フォロ・ロマーノの後に、午後からは電車と路面電車を乗り継ぎローマ中心から少し北上。
2010年にオープンした、ローマではとても新しい美術館となる国立21世紀美術館(National Museum of XXI Century Arts / 通称:MAXXI)を目指した。1999年に行われた国際コンペにより、ザハ・ハディドが勝ち取った建築である。
MAXXIは、一目見ればザハ作品だと分かる特異な個性を漂わせていた。
場所が観光の中心地からは少し離れていて、遺跡群と隣接するわけでもないため、目新しい形状をしているものの、周辺環境に溶け込んでいるとは言えないまでも、景観を破壊しているとは感じられなかった。
MAXXIは、主に現代アートを主に展示していて、新たな表現方法を模索するような挑戦的な映像作品など、展示も興味深いものが多かった。主に映像を扱う展示空間は、照度がかなり絞られていて相当に暗かった。床が水平ではなく、スロープの連続で構成されていることもあり、公共建築物の展示空間として、かなりチャレンジングな試みがなされていると感じた。賛否両論あるとは思うが、いろいろな面でとても勉強になる空間体験だった。
MAXXIから徒歩2分のところには、イタリア人建築家ピエール・ルイジ・ネルヴィ設計のスポーツパレス(Palazzetto dell Sport)がある。この建築は、ローマオリンピックに使用された室内競技場として1960年に竣工した。
ピエール・ルイジ・ネルヴィは構造家および建築家として活躍し、コンクリートの新たな可能性を切り開いた人の一人として知られている。この建築の柱・梁・スラブ・屋根の概念は、今でも50年前のものとは思えない斬新さ放ち、体育館という大きな無柱空間を必要とする建築形態において大きな可能性を感じることができる。そして何よりも、単純に美しい。
この二つの建築のそばには、レンゾ・ピアノ設計のオーディトリアム音楽公園(Auditorium Parco della Musica)もあり、最後に少し立ち寄ってから中心部に戻ることにした。
中心部に戻り、スペイン広場(Spanish Steps)、トレビの泉(Trevi Fountain)、最後にパンテオン(Pantheon)を廻った。
夜19:00過ぎでもまだ明るいけれど、慌ただしい初日修了。
この日の食事。グラノ・フルッタ・エ・ファリナ(Grano,Frutta e Farina)の生ハムとモツァレラたっぷりピッツァとポンピ(POMPI)のティラミス。どちらの店も地元でも人気店のよう。ポンピは時間によって、待つ人が長蛇の列を作っていた。確かに美味しい!そしてデカい!そして驚いたのは、皆が普通にこの大きなティラミスを一人一箱ずつ食べる事。さすがです。。。