宿からリキシャに揺られてのんびり移動。
朝10:30、チャンドラ・ボーズ国際空港に無事到着。
何とも現代的な空港だ。これまでの汗まみれの日々と対照的だ。
デリーに降り立ってから約2週間。ふと思い返すと毎日が刺激だらけの日々だった。いままで感じた事のない不思議な充実感がゆっくりと沸き上がる。
元々、渡印の目的は20世紀の三大巨匠と言われるル・コルビュジエとルイス・カーンの建築空間を肌で感じることだった。無論それを果たせた事は非常に大きい。しかしそれと同時に、触れ合った遺跡郡や文化遺産・それぞれの人々の生活や文化をノープランの旅という形で体験したことがこのインドにおいては衝撃だったことを記したい。ニューヨークやパリのような洗練された都市とは真逆の風景であった事は間違いなく、混沌の中に渦巻く計り知れないエネルギーは魅力的だった。
テレビや雑誌、インターネットなど、情報はいくらでも手に入る世の中になった今、インドを旅してみて、直に体験することの大切さを改めて考えさせられる。「肌で直に感じる事」が情報化社会の現在でも、少しも色あせず重要である事を再確認する貴重な時間となった。
いつかまた来てみたいと思わせる魅力的なインド。
12:30 コルカタ発、タイ・バンコク行の飛行機に搭乗、インドを後にしたのだった。