017 インド建築の旅(12)

アグラの朝はコマールというタクシーの運転手との交渉から始まった。

コマールは宿泊していたAman Homestay専属のドライバーで、朝出かけようとしていたら声を掛けてきた。

「今日、一日どこへでも連れて行ってあげるよ。俺を雇わないかい?」

「 結構いろいろいこうと思っているんだ。振り回すことになるからやめておいた方がいいよ。」

「何を言っているんだ。俺に任せておけ!どこに行ってもいい!」

そして「昨日の夜、駅まで迎えに行ったんだぞ!一時間待っても来ないから渋々帰ってきたんだぜ。いい奴だろ?」

確かに昨晩、列車が遅れた事で、約束の時間から大幅に遅れてアグラに到着した。そのおかげで、夜遅くの駅でオートリキシャを探すはめにもなった。インドに来て一度も車に乗っていなかったし、タクシーを貸し切るのもたまにはいいかな☆

「よし!お願いするよ!」

「そう来なくちゃ!さぁ、乗ってくれ!」

コマールを頼る事にした。

まずは駅の切符売場に行く事にした。ジャイプルの駅で一悶着したのに手に入らなかったため、この先の移動に目処がついていなかった。

今日は、現地人のコマールもいるし、今日はチケットが手に入るかも!?

さてアグラの駅チケット売場で、行き先と日時を伝えて席を探してもらう。

が、しかし答えは2週間以上先まで空いていないという。

そんなはずはないのに。

コマールが言うには、チケットの大半は旅行代理店が押えていて、通常販売されている席は少ないとのこと。

やはりチケットが取れない。

さすがに2週間は待てないので、渋々コマールに知り合いの旅行代理店を紹介してもらうことにした。

でもまず、腹が減っては戦は出来ぬ。昨日のお昼からろくに食べていない。

ということで、

012-01 .MAYAJPG

アグラで人気のお店、”MAYA” でお昼のカレーを食べた。

食べている間、コマールはお店の前で待ってくれていた。

さてチケットを手に入れるため、遂に自ら好んで旅行代理店へ。

そして着いたのがこの代理店。

012-02 tourists shop

インドに来てから旅行代理店にいい印象はないものの、正規より5割以上高い値段だが、ヴァラナシ行きと最終目的地コルカタまでのチケットが手に入るという。

だけど。。。

代金は先払い、だけどチケットは翌日の夕方に渡すというのだ。

どこまでも胡散臭い話だが、コマールの紹介でもあるので信用する事にした。

これで明日の夕方にチケットが手に入らなければ,もうずっとアグラにいるしかない。そう腹をくくった。

さて、一応一件落着としよう。

今日の目的地は裏タージ・アグラフォート・タージマハルの3つ。

まずは “裏タージ” へと向かった。コマールも絶賛するタージマハルを裏から見ることのできる、隠れスポットだ。

時間もお昼を過ぎていたので、コマールも急いでくれているよう。

ところが、途中ですさまじい渋滞に遭遇してしまう。

コマールによるとこの渋滞を抜けるのに少なくとも3時間はかかるという。

こんな程度の渋滞は日常茶飯事らしい。

でもアグラ滞在は予定では後二日。

そんな悠長に渋滞に巻き込まれていたくはないところ。

運の悪さに嘆いていたところ、

コマールから突拍子もない提案が。

「2kmくらい戻れば、アグラフォートになら別の道でいけるぞ」

「戻る?」

「よしっ、そうしよう。任せておけよ!!」

そういうと、

車は大胆にも渋滞の混雑の中,バックし始める。

そして二車線ある道路で細かく幾度か切り返すと、

次にするのが「逆走!!」

まさかのまさか、中央分離帯のある普通の道路で逆走するという初体験。

最初に向かってきたのはバイク二台。

012-03 逆走01

バイクの運転手からすると、車が逆走してくるのでビックリしたに違いない。

バイク達はうまくよけてくれた。

だが次に見えたのは大型のバス。

012-03 逆走02

一歩間違えれば大事故になりそうな、決定的瞬間。

冷や汗だらだら流しながら、無事抜け道までたどり着いたのでした。

 

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