011 インド建築の旅(8)

ジャイプル駅に到着したのはAM2:40。夜明けまでまだ時間があるので、駅で時間が過ぎるのを待つ事にした。

008-00 ジャイプル駅到着

少し仮眠を取り、気づくと朝になっていた。

008-01 ジャイプル駅前

まずは朝一、今後の列車の切符を取る事に。今後ジャイプル→アグラ→ヴァラナシ→コルカタと移動していく。切符売場は開場前からとても混雑していた。8:00過ぎに開場するとなだれ込むように皆が売場窓口に殺到する。乗車券申込用紙をさくっと記入し、10近くある窓口のうち一つだけある外国人専用の最後尾に並んだ。だが待てども待てども一向に窓口に近づかない。順番を待つということを知らないのか、空いた窓口は順番とは無関係に早いモノ勝ちで埋まって行く。外国人専用なのに現地人も割り込み、係員に退くように言われてもお構いなし。あまりの無法状態を前に、このまま一日が終わってしまうのではないかと焦る気持ちも芽生えてきた。

20分くらい待っただろうか。もう充分待ったという気持ちが積極的に前へでる原動力として強く働いた。郷に入れば郷に従えというが、皆と同じように強引に割り込むことを決意。それほどかからず窓口にたどり着く事はできた。しかし窓口でも想像以上の事態だった。我先にと、記入した用紙をねじ込むように四方から手や頭が伸びてくる。天井まであるガラス仕切りに守られたカウンター内の係員と話すことも容易ではないほど、大きな声があちこちから飛び交う。声を張りながら、窓口内の係員に空席状況を調べてもらった。コルカタまでの乗車券を全て購入するつもりだったが、空席が全くないという。他の街を迂回するルートも確認してもらったが、全てのルートに空きがなく、結局アグラ行き、今日17:00に出発する列車の下から二つ目のグレードの席しか手に入らず。その乗車券を取るのに2時間は要しただろうか。まだ午前中だが、随分とエネルギーを消費した気分だ。先の分は取れなかったが、もう後日考えるとしよう。アグラ行きの列車までの時間、ジャイプルの街へ繰り出す事にした。

008-01 バスでジャンタルマンタルへ

駅からバスに乗って 、世界遺産「ジャンタルマンタル」へと向かう。

ジャンタルマンタルは、1734年、天文学者でもあったムガール帝国のマハラジャ、ジャイ・スィン2世が建設した天文台。占星術のために造られたと言っても過言ではなく、国の存続に関わる大きな決断をする際には常に占星術が利用され、その根拠となる観測がここジャンタルマンタルで行われた。マハラジャ自身が学者であったことから、当時としては考えられないような費用と労力をかけて造られた場所である。

008-02 ジャンタルマンタル01

008-02 ジャンタルマンタル02

日時計の塔は高さ27.4mにもなり、2秒単位での時刻を計れるほどの優れた性能をもつ。 見たままにマハラジャが注いだ情熱の大きさを窺い知れる圧倒的なスケールがあり、素直に気持ちが引き込まれて行く。そしてなによりも美しい。科学を深く突き詰めた結果、出来上がった造形が非常に美しいという事実。いわゆる恣意的なデザインを施さなくとも、一つの事を突き詰める事が造形やプログラムに繋がって行く、このプロセスはまさに自らが考える設計やデザインの概念と通じるものだ。とても勉強になる。このワクワク感が病み付きだし、だから建築はおもしろい。

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