063 Europe(21)Chur,Bellinzona

2013.06.20 クールのセンターバスターミナルからバスでベリンゾーナ(Bellinzona)へ。

s03_01

大きなバスターミナルで、どのバスに乗ったらいいのか見て回る。

s03_02

大概、初めての場所でバスに乗る時はいつも一苦労する。

でもここクールはしっかり表示がされているので分かりやすい。

空いていたので、一番前の席に着席。

全面ガラス張りで風景を思う存分楽しめる。

高速道路で一気にベリンゾーナへ、2時間ちょっとの旅!

s03_03 s03_04

のどかな田舎町に到着し、きれいな空気を吸いながら町の散策がてらカフェを探す。

s03_09

そして見つけた。

このカフェバーを探した目的は、スイス人彫刻家ハンス・ヨーゼフソンの作品のみを展示する美術館、彫刻の家(La Congiunta)を見学するため。建築家ピーター・マークリ(Peter Markli)が設計を手掛けた小さな美術館なのだが、普段はエントランスに鍵が掛けられ、入る事ができない。このカフェバーの店主に鍵を借りて自分で鍵を開けて見学するシステム。

s03_07

軒先のオープンテラス席に座る、白シャツの顎髭をたくわえた店主が鍵を貸してくれた。

お店だけれども、何かを注文する必要もないようで、身元の確認と署名をノートにして鍵を借りる。

店を出て、歩くこと10分ほど。

s03_08s03_10

彫刻の家が見えてきた。

s03_11 s03_12 s03_13

鍵を開けて早速中へ。

s03_14 s03_15

空間は、天井高さの異なるハイサイドライトによる光が降り注ぐ、シンプルな空間が連なる。

構成はシンプルだが、たったそれだけの空間操作で、驚くほど表情豊な空間が展開される。

ハンス・ヨーゼフソンの重量感のあるマッスな彫刻のポテンシャルが極限まで引きだれているように感じる。陰影の表情がそう感じさせるのだろうか。空間面積も作品数もヴォリュームは小さいながら、見学していると時間はあっという間に過ぎた。

クールに帰らなければいけないことを考えると、もうそろそろ。

ということで、来たときとは違うバス停から、ベリンゾーナ経由でクールへ。

s03_20

クールに戻ってから、閉まる前の美術館へ急ぐ。

s03_22 s03_21

クール・ビュントナー美術館(Art Museum Chur)。

元々は自然史博物館だった二つの建物を空中廊下で繋ぎ、内装改修した美術館。設計は、ピーター・ズントー(Peter Zumthor)。

床レベルの違う二つの建物を廊下で繋いだだけと言えばそれまでだけれど、この提案に至る計画段階のプロセスと、意匠上の一つ一つのスケールやディテールのバランスの完成度を高めると傑作となるという、建築の奥深さを現した作品だと思う。

s03_23 s03_25

インテリアの構成や展示作品も楽しめる。

閉館ぎりぎりまで美術館を隅々まで見て回ったのが記憶に新しい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です