2013.06.08 フィレンツェ(Firenze)の街を一通り把握するために、街を歩いて見て回ることに。
朝、バスに乗って、フィレンツェ中心部へと向かう。
露店市場が並ぶ道を通り抜けながら、サン・ロレンツォ教会(Basilica di San Lorenzo)の隣、ラウレンティーナ図書館(Biblioteca medicea Laurenziana)へ。
このラウレンティーナ図書館は、メディチ家代々の所蔵を一同に集めるためにミケランジェロの設計によって建てられたもの。複雑だけれど柔らかい曲線と、光と影のコントラストがとても美しい。
続いてすぐ横にある、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)へ。フィレンツェのドゥオーモと言った方が分かりやすいかもしれない。
ドゥオーモの上に登ることもできる。知名度が高いため、待つ事必至。チケットを購入し、聖堂内部の繊細に描かれたドーム天井やステンドグラスを愛で歩いた後、細くて狭い、急な階段を登り切ると、そこには「花の都」フィレンツェの街を360°見渡せる絶景が待っていた。
テラコッタ瓦のレンガ色に染まる街は、本当にただただ美しい。建築学とは関係なく、観光するにはやっぱり外せない建築だと思う。このヴォリュームでしっかりと街の景観保護プログラムを組むことができれば、日本の瓦屋根で統一された景観も素晴らしいはずなのに。。。ちょっと複雑な気持ちになった。
とはいえ、人間エネルギーを使えば腹が減る。
ということで、パニーニ専門店、イ・ドゥーエ・フラッテリーニ(I Due Fratellini)へ。
生のソーセージとトリュフのパニーニをチョイス。とってもおいしい。日本語メニューもあって日本人でも気軽に行けるお店。
腹ごしらえの後、フィレンツェ最古の橋、ポンテ・ベッキオ(Ponte Vecchio)を渡ってみた。
伝統工芸宝飾店が両側に並ぶ中を歩くおおよそ85mの橋。今の橋は1345年に建てられたとされているから驚き。元々は町中の精肉店が集められた橋だったとか?!
橋中央に3スパン程のアーチ開口があり、川からの景色も楽しめる。
ポンテ・ベッキオを渡ると、そこがピッティ宮(Palazzo Pitti)。
広く傾斜をつけられた特徴的なピッティ広場(Plaza Pitti)は、洗い出しのソフトな感じの仕上げもあってか、皆思い思いにリラックスの時間を楽しんでいた。街の中にこんな広場があると豊かな感覚を受けるのはきっと私だけではないと思う。
ピッティ宮に隣接するフィレンツェで最も大きい公園の一つ、ボーボリ公園(Giardino di Boboli)を散策しながら、フィレンツェの日暮れを迎えた。
サンタ・クローチェ教会(Basilica of Santa Croce)に寄った後、家への帰り道で見かけた、ストリートアート制作中の様子が、とても印象的だった。
昨日と同じようにテラスから街の夕暮れを眺め、その晩、友人家族が少しずつ大事に飲んできた年代モノのウィスキーを、2人で全部飲んでしまったことで、皆から悲鳴の「Oh, no!!」をもらったのがなつかしい。